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背骨の動きと特徴

2023年5月8日

気になる反り腰や腰や背中の痛みを抱えている方は多くいらっしゃいます。

座ることが多い人は背骨の動かし方や硬さに特徴があります。

今回は背骨の動きと特徴についてみていきましょう。

 

今回のポイント

・脊椎(背骨)の名称

・脊椎(背骨)の可動性

脊椎(背骨)のS字カーブ

・スタビリティとモビリティ

・スタビリティとモビリティから考える問題点

脊椎(背骨)の名称

一般的に背骨と呼ばれる脊椎は26個の骨で構成されています。

26個の脊椎は5つのブロックに分けることができ、上から

 

・頚椎(けいつい・7個の脊椎)

・胸椎(きょうつい・12個の脊椎)

・腰椎(ようつい・5個の脊椎)

・仙骨(せんこつ・1個の脊椎)

・尾骨(びこつ・1個の脊椎)

以上の順に分かれています。

これらは椎間板、椎間関節、靭帯により連結されており、それぞれ可動性に特徴があります。全てが同じように動くというものではありません。

 

脊椎の重要な働きとして

・身体の支持

・体幹に可動性を与える

・脊柱管内の脊髄・神経を保護

・肋骨と連動して内臓器の保護

などが挙げられます。

 

全ての背骨(椎骨)には椎孔とよばれる空間があります。

いくつもの椎体が連結し、椎孔が重なると脊柱管になります。

この管を脊柱管といい、その中を脊髄(せきずい)が走行しており、脳から発せられる指令を身体に伝え、逆に身体からの情報を脳に伝えるのが役割です。

 

脊椎の可動性

脊椎の動きをそれぞれ分けると動きに特徴があります。

 

屈曲/伸展可動域(前後の動き)

頸椎(合計120°~130°)>腰椎(合計55°~70°)≧胸椎(合計50°~65°)

 

側屈可動域(左右の動き)

頸椎(合計35°~40°)>胸椎(合計25°~30°)>腰椎(合計20°)

 

回旋可動域(水平の動き)

頸椎(合計65°~75°)>胸椎(合計30°~35°)>腰椎(合計5°~7°)

更に分けると

 

頸椎

・頸椎1番/2番の回旋可動性が高い

・側屈可動域は下位頸椎ほど大きい

・屈曲/伸展可動域は上位頸椎ほど大きい

 

 

胸椎

・一つ一つの可動性は小さいが全体では大きな可動性をもつ

・回旋可動性の合計は腰椎より大きい、頸椎より小さい

・下位胸椎にいくほど屈曲/伸展の可動性は大きくなる

・肋骨と連携しており、機械的に安定している

 

腰椎

・下位腰椎にいくほど屈曲/伸展の可動性は大きくなる

・回旋可動性は少ない

・下半身の筋肉など組織の硬さの影響を受けやすい

 

スポーツ動作において「腰を捻じれ」というアドバイスは事実上かなり無茶な運動になります。

 

 

脊椎(背骨)のS字カーブ

人間の背骨はS字カーブでできています。

 

頚椎:前弯

胸椎:後弯

腰椎:前弯

 

このS字カーブは頭部の重さをバランスよく支えるため、また歩行時の衝撃を脳や内臓器に直接伝えないようにするための構造となっています。

 

S字カーブが自然に保たれるということは

・頚部や腰部など脊柱の痛みの緩和

・安定した歩行

・身体の硬さの改善

など様々なメリットがあります。

現代人の多くはこのS字カーブが破綻し、C字に近い構造になっている方が多いです。

 

頸椎→前弯は消失し頭部が前方に突出している

胸椎→長い後弯、あるいは上位胸椎から頸椎にかけて急激な屈曲

腰椎→骨盤の前方位に合わせた下位腰椎の急激な伸展

 

などの問題点が多くの人に当てはまります。

スタビリティとモビリティ

人体の関節には「安定性が重要視される関節」と「可動性が重要視される関節」に分けられ、それぞれが交互に並んでいるという理論があります。

 

上位頸椎→可動性が重要視される関節(モビリティ)

下位頸椎→安定性が重要視される関節(スタビリティ)

胸椎→可動性が重要視される関節(モビリティ)

腰椎→安定性が重要視される関節(スタビリティ)

 

それぞれが上手く関節の機能を果たせばいいのですが、

 

可動性が必要な関節の可動性が低下→安定性が必要な関節が過剰に動く

安定性が必要な関節の安定性が低下→安定がなくなった関節が過剰に動くor可動性が必要な関節が硬くなる

といったことがおきます。

スタビリティとモビリティから考える問題点

 

これを実際の当てはめると

 

胸椎の可動性が低下→腰椎の可動性が大きくなる

 

これを回旋に例えると

胸椎の回旋が小さくなる→本来回旋がほとんど出来ない腰椎の回旋可動域が増える→身体を捻じった時の腰の痛み

 

伸展に例えると

椎の伸展が小さくなる→腰椎や下位頸椎の伸展可動域が増加する→腰や首を反らしたときの痛み

 

とつながります。

 

ただ、可動性が必要な関節が過剰に動きすぎるということも問題ですし、安定性の必要な関節が硬くなってしまうことも問題です。

 

腰椎も下位頸椎も安定性に含まれる関節になりますが、実際には屈曲/伸展可動域がありますし、側屈可動域もあります。ですので、安定させた状態で動かすことが大切です。

腰椎を安定させた状態で使えるためにインナーマッスルを刺激したり、胸椎の可動性を高めることが必要となります。

 

ピラティスでは腰椎の安定性を高める種目、胸椎の可動性を高める種目が豊富です。

 

実際に反り腰などの改善のためにこれらの種目をしっかりやって身体をコントロールしていくことが大切です。ストレッチやマッサージのみでは実際のコントロールには結びつきません。

腰痛や股関節の痛み、反り腰やスウェイバックの改善をしたい方はぜひ当サロンへお越しください。

 

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